2013年1月31日木曜日

簿記2級、独学合格法


私の知り合いが簿記2級に合格しましたので、その勉強スタイルを紹介しましょう。

彼が簿記2級を受験したのは、今から1年半前のことです。

仕事で簿記の知識が必要になってきたので受験する運びとなりました。

彼の同僚には、スクールに通う人もいましたが、彼は参考書を購入して独学で学びました。

彼は全く簿記の知識がなかったため、初心者でもよく理解できるような簡単なテキストを選びました。

「TAC」が販売している参考書が、自分に合っていたと聞きました。

簿記2級は商業簿記・工業簿記に分かれているので、それぞれ1冊ずつテキストを購入。

テキストは、いろいろな種類が販売されていますので、自分に合ったものを選びましょう。

さらに問題集を1冊購入しました。

その後、毎日1時間くらい勉強したそうです。

電車の中や昼休みにテキストを読んで、夜、問題集を解くというスタイルを実行しました。

最終的に、勉強に費やした期間は、半年くらいとのこと。

簿記検定の試験は商工会議所で行われ、2級の場合6月・11月・2月と一年間に3回行われます。

合格最低点は70点です。

彼は、1回不合格になり、2回目の挑戦で合格しました。

彼のように簿記初心者の場合、テキストを読んだだけでは何となくしかわからないので、問題を解きながら理解するのがポイントになります。

問題を解いた後、もう一度テキストを読んで、ようやく理解が進むという感じでしょう。

また、問題をたくさん解くということ、同じ問題を少し時間をおいて何度も解き直すということも大事です。

彼の場合、簿記検定にかかった費用は、受験料も合わせて2万円弱です。

ただし、スクールに通うと7万円くらいかかります。

「スクールは費用がちょっと...」という場合は、独学での合格を目指しましょう。

日本語教育能力検定試験に合格できた彼の方法


今回は「日本語教育能力検定試験」に合格した、私の知人の話をいたします。

日本語教育能力検定試験は、外国語としての日本語を教える基本能力を保証する検定試験です。

日本語学校や、外国の方と接するボランティアスタッフとして活躍が見込めます。

彼は、独学で初回の試験で合格しました。

準備期間は、ほぼ1年です。

この試験は、毎年1回実施されており、年間受験者数は5000人前後、合格率は約20%です。

受験者層は社会に出て働いている人が多いので、それで20%ということは、けっこうな難関試験といえます。

合格すれば、日本をはじめ外国の日本語学校や、高校・大学などで日本語を教えられる資格が得られるわけです。

実は、検定試験が資格を得る唯一の方法ではなく、日本語教育専門の大学や専門学校で一定の受講単位を得られれば、それだけ資格が取得できます。

また、日本国内では無理ですが、外国ではこれら資格がなくても、他の教員経験などがあれば採用されることがあります。

毎年受験者数は、5000人程度で推移しており、この資格にはそれなり価値があるということでしょう。

少なくとも海外の日本語学校などで日本語を教える際に、その人の基礎学力を測る唯一の公式試験といえます。

で、勉強のやり方ですが、参考書・問題集が豊富ですし、過去問も出版されていますから、とにかく勉強するだけとのこと。

ただ、倍率が5倍という難関ですから、甘い考えでは合格できません。

彼の場合、仕上げに、まとめ用参考書を5回も復習したそうです。

特にわかりにくいのは音声学の部分で、しっかり理解できないと、独学ではマスターしにくいかもしれません。

ですから、そういった場合は、彼のような完全独学ではなく、数十万円の費用は掛かりますが、専門学校に通って教師に教わりながら、教員資格も取りつつ、さらに検定試験合格も目指すという案もあります。

日本語教師というのは、特にアジア諸国でまだまだ大きな需要がありますから、いざというときの生活の資になると思います。

建設業経理士(1級)合格への道のり


建設業経理士の1級に、独学で合格された私の知人の勉強方法を紹介いたします。

1級建設業経理士の試験は、建設業における簿記の試験になります。

彼女は、ある建設業の経理責任者で、1級合格を目指すように、社長から指示されていました。

しかし、当時は3番目のお子さんを出産した直後です。

仕事も残業をしながらのハードな毎日を送っていました。

ですので、勉強時間を夜中の12時から2時までの1日2時間だけと決めていました。

それを毎日行ったそうです。

当時は、1年に一度しか試験が開催されませんでしたので、落ちてしまったら、また同じ1年をやり直しです。

1級では原価計算、財務分析、財務諸表の試験がありますが、彼女は3年間かけて合格しました。

まず、原価の勉強は、とにかく過去の問題を解いていく方法です。

毎年同じような問題が出やすいので、他の試験に比べ簡単な試験になります。

次に、財務分析は、とにかく暗記です。

計算法がたくさんあるので、紙にかいて部屋中に張って暗記する方法を実践しました。

もちろん、ただ暗記するだけではダメです。

何のための計算式なのかを、自分で理解しながら覚えないと答えがでません。

意味も覚える必要がありました。

そして、一番の難題は財務諸表です。

論文もあり、財務の内容、簿記の内容をすべて理解しなければ、さっぱり解けない試験です。

なぜ簿記が必要なのか、だれが考案したのか、そこまで論文に自分の言葉で書かなければいけません。

ですから、最初のまえがき、あとがきまですべて読んで、自分が世界の大手建設会社の経営者になった気分で勉強します。

これをもう毎日、合計何百回と読みます。

ここまですると、暗記ではなく完全な理解として腑に落ちます。

合格するためには、何を質問されても答えられるくらい理解する必要があったのです。

経営学を説明できるくらい、どっぷりつかりました。

ここまでして、ようやく1回で合格できたというわけです。

難しい法律系資格試験に合格するには?


法律系の資格試験と言えば、司法試験、司法書士試験、弁理士試験などが挙げられます。

いずれも、難関国家資格と位置づけられており、何年も懸命に勉強して合格される方もいらっしゃいます。

そんな中、これら難関試験に短期で合格する方もいらっしゃいます。

ここでは、このような短期合格者に共通する勉強方法をご紹介します。

難関国家試験の短期合格者に共通する勉強方法は、ずばり「受験機関(資格試験勉強に特化した塾)の利用」です。

試験勉強なので、理論的には独学も可能と思われますが、短期合格には受験機関の利用は欠かせません。

法律には非常に多くの内容が盛り込まれていますが、これを独学で勉強するとなると、非常に大変です。

一方、受験機関は過去の試験問題の出題傾向をプロの視点で分析して、試験に重要な部分とそうでない部分をメリハリをつけて教えてくれます。

また、短期合格者は、できるだけ多くの答案練習会(模試)に参加している傾向があります。

法文や参考書を読んで理解していると思っていても、実際に模試を受けると、文章でうまく表現できないことがあるものです。

そこで、多くの模試を受けることで、本番の感覚を養うことができます。

さらに、受験機関を利用することで、同じ目標を持った仲間にも出会えます。

特に社会人になってからの資格取得は、周囲に勉強する人が少ないため、モチベーションを維持するのがなかなか難しいものです。

しかし、受験機関で多数の試験勉強をしている同志を目にすることで、自分の勉強意欲が刺激されるという効果を得ることができます。

このように、難関国家資格への短期合格には、受験機関を上手に利用することが近道となります。

とりあえず先に始めてから効率的勉強を


資格の取得を目指すとき、その資格試験の「攻略法」や「お手軽に合格する方法」などをついつい調べがちです。

しかし、何よりも大切なのは、自分自身が「その資格を絶対に取るんだ!」と思う強い気持ちと、それに向かって勉強を続けていく姿勢だと常々思います。

ですから、安易な「攻略法」などの情報を調べるよりも、まずはその資格試験の知識をひとつでも身につけることこそ大事になってきます。

資格試験の勉強においては、つべこべ考えず“とりあえず”一心不乱に勉強しましょう。

先に“とりあえず”と申し上げたのには、理由があります。

とにかく勉強を進める中にも、効率を考えることは大切だからです。

勉強の効率化を考えた場合、復習に力を入れる勉強法を採用する必要があるでしょう。

「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を知っている方は、非常に多いと思います。

それによると、一度勉強してから復習を怠った場合、一カ月もすると勉強した内容の約80%を忘れてしまうのです。

この結果を見るだけでも、勉強における復習の意義がわかると思います。

しかし、一度勉強したところを見直すのは非常に億劫なこともあり、忙しい方にとってはなかなか出来ないものです。

なので、特に定期的な復習を実践するには、非常に強い精神力が必要になります。

強い意志を持って一度やった内容を徹底的に復習していく、これが最終的に合格の近道になるということを信じなければなりません。

このように、資格試験においてはとにかく一心不乱にやるということが最も大切であり、次に復習を中心とした効率的学習を進めて行くことが大切なのです。

「とにかくやる!」→「効率化!」の流れを、常に念頭に置きながら、資格試験をクリアしていきましょう。

2013年1月30日水曜日

小さな達成感は独学勉強の大きな味方


独学で資格試験に望むあたって一番頭を悩ます問題は、やる気の持続ではないでしょうか。

特に独学で試験に挑む場合には、決まった時間に学校に通う訳ではなく、一緒に試験を乗り越えてくれる仲間がいる訳ではなく、大変孤独な戦いになります。

誰もやる気スイッチを押してはくれません。

自分で自分を奮い立たせなくてはなりません。

私も資格試験の勉強に臨む時には、この問題に直面しました。

一人で勉強するとどうしても甘えが出てしまい、中々勉強が進まなかったわけです。

しかし、それでは前に進みませんので、簡単な勉強方法をひとつ紹介します。

まず資格試験専用のスケジュール帳を用意してください。

スケジュール帳と言っても、B5サイズ程度のノートに手作りでカレンダーを書きこんだもので構いません。

大切なのは持ち運べることです。

そのスケジュール帳に、月間カレンダーと週間カレンダーの2種類を作成します。

そして、試験日までに同じ問題集を、5回やるようにスケジュールを組みます。

スケジュール帳には、一日にやる問題集の問題番号をすべて週間カレンダーに書きこみます。

また、無理しないように、週2日程度は休日をとります。

この休日は、スケジュール通りに進まなかった場合の調整日として利用できます。

これを一日一日こなしていくわけですが、達成できた日には月間カレンダーの日を、好きな色で塗りつぶしていきました。

すると、月間カレンダーの欄がどんどんカラフルになって、達成感を味わうことができるのです。

1か月後にカレンダーが好きな色で塗りたくられていたら、予定通りに勉強がすすんでいる証拠です。

スケジュール帳を開くだけで自分のがんばりが目に見えてわかり嬉しくなります。

終いには試験のために勉強するのではなく、色を塗るために勉強するくらいになります。

このスケジュール帳をいつも持ち歩き、空いた時間に眺めます。

カラフルなスケジュール帳を見て、「ここまで頑張ったんだ!最後まで頑張ろう!」とやる気が出るわけです。

独学でやる気が出ないと悩んでいる方は、是非お試しあれ。